前回で融資を使った利回りはよくわかったけど,融資を使わないとどんな利回りになるの?
ボクの2軒目の築古戸建が融資なしだったので、それを例に利回りを計算しよう!
前回はゆうきの1軒目の築古戸建の物件を使って色々な利回りの計算方法をご紹介しました。融資を使わなかったときはどのようになるのでしょうか?
ゆうきの2軒目に買った物件はちょうど融資なしで運営していますので、それを例にして、具体的な利回りを計算していきたいと思います。
ボクの不動産投資の数字はすべて外注でやっていますので、上級者の方から見れば非常に甘い利回りとなっています。
でも、正直に数字を出しますので、ぜひ読んでみてくださいm(_ _)m
また、おかしい部分があればぜひご指摘をお願いしますね。
用語について分からないことがあればこちらをご覧ください。
この記事の目次
1. 物件スペック
「物件スペック」
価格:310万円
リフォーム代:359万円
賃料:6.5万円/月(78万円/年)
木造2階建 5LDK 築47年(駐車場なし)
埼玉県某大都市沿線駅徒歩24分
路線価: 659万円
土地面積:98.30㎡
床面積:1F 34.96㎡
2F 34.78㎡
リフォーム前
リフォーム後
「初期費用」
仲介手数料:0万円(不動産屋さんからの購入)
登記費用:15.7万円
その他:0.6万円
合計:16.3万円
全古協コンサル代:7.6万円
不動産取得税:7.7万円
「想定運営費」
想定修繕費:6万円
固定資産税:2万円
管理手数料:4.55万円/年(振込手数料込)
保険料:1.3万円/年(浸水保険無)
合計:13.85万円/年
減価償却費:24万円/年
必要な情報は以上です。
計算をしやすくするため、賃貸して2年目以降の利回りとします。
それでは次からそれぞれの利回りを計算していきますね。
2. 表面利回り
年間賃料収入÷ 物件価格
78万円÷310万円=25.2%
3. リフォーム代込の利回り
年間家賃収入÷(物件価格+最初のリフォーム代)
78万円÷(310万円+359万円)=11.7%
4. 実質利回り
年間家賃収入÷(物件価格+最初のリフォーム代+初期費用)
78万円÷{310万円+359万円+(16.3万円+7.6万円)}=11.3%
5. NOI(Net Pperating Income)利回り
(年間収入-年間費用)÷(物件価格+最初のリフォーム代+初期費用)
(78万円-13.85万円)÷{310万円+359万円+(16.3万円+7.6万円)}=9.3%
NOI: 78万円-13.85万円=64.15万円
6. キャッシュフロー利回り
(NOI-税金-年間借入金元本返済額)÷(物件価格+最初のリフォーム代+初期費用)
(64.15万円-7.7万円)÷{310万円+359万円+(16.3万円+7.6万円)}=8.1%
7. ROI(Return on Investment)
(NOI-減価償却費)÷(物件価格+最初のリフォーム代+初期費用)
(64.15万円-24万円)÷{310万円+359万円+(16.3万円+7.6万円)}=5.8%
8. CCR(Cash On Cash Return)
NOI÷自己資金
64.15万円÷692.9万円=9.3%
9. まとめ
1軒目 (融資有) |
2軒目 (融資なし) |
|
利回り | 数値 | 数値 |
表面利回り | 15.9% | 25.2% |
リフォーム代込の利回り | 12.5% | 11.7% |
実質利回り | 11.6% | 11.3% |
NOI利回り | 9.0% | 9.3% |
キャッシュフロー利回り | 1.9% | 8.1% |
ROI | 7.4% | 5.8% |
CCR | 21.1% | 9.3% |
融資を使った2軒目は1軒目と比較して,リフォーム込利回りが1%程落ちるもののNOI利回り,キャッシュフロー利回りは逆転していますね。
一方で、CCRはレバレッジが効いていないので、融資を使った1軒目の半分程度になっています。
不動産投資を始める方の参考になればいいですね^^
ゆうき
理系博士号取得者 / 製薬会社勤務→商社勤務(2021年)/ 所有物件 戸建4軒
科学、不動産投資、法律と気が向いたことを書いていく雑記ブログです。
各分野初心者の方々の「困った」や「知りたかった」の助けになるようにブログ作成中!
2020年11月23日ブログ開始
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