博士号?それって美味しいの??~システムの紹介と日本の博士号~

教育

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博士号ってどんな資格なの?
技術の免許証みたいな資格だよね。
ゆうき
ゆうき

こんにちは。凡人で博士号を取得してしまったブログ初心者の ゆうき です。
Twitterで自己紹介をリリースしたときに何人かの人に「博士号」をピックアップしていただきました。
今回はそんな博士号を解説したいと思います。

自己紹介でも記載しましたが、ゆうきも博士号(薬学)を持っています。
ただ、学部は理学部でしたので薬剤師の資格は持っていません。
あと、何の特徴もない凡人です。そんな凡人が取得してしまいました(;´・ω・)

お医者さん、歯医者さん、薬剤師さんを除くほとんどの大学は4年制だと思います。
一般的に大学までは知られているけど、大学院って知らない人も多いのでは?

かくいうボクも大学院を認識し始めたのも大学に入ってからです(;´・ω・)

この記事が参考になる方
・日本の教育制度を知りたい方
・大学生または修士の学生さんで博士課程に行こうか迷っている方

今回は初めて目次を作ってみました(((o(*゚▽゚*)o)))
少しずつでも改良していきます(笑)

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博士号ってどんな資格?

昔は「末は博士か大臣か」って言葉ありましたが、ボクのような凡人の博士取得者では、

大臣>[超えられない壁]>博士号

だと個人的には思います。もちろん超優秀な博士さんはこんな壁はもろともしないです(笑)

ちなみに、〇〇博士と博士(〇〇)と2つの表記があります.
違いはざっくりと

〇〇博士   1991年以前に博士号を取得した者
博士(〇〇) 1991年以降に博士号を取得した者

の違いです。

明確に使い分けがされているわけではなく,1991年以降に学位(博士号)を取得した人でも〇〇博士と名刺に表記している人もいます。

日本の制度で博士号を取得しようと思うと,課程博士と論文博士の2つの取り方があります。

論文博士は最近では取れる大学院が減っています。その代わり課程博士に社会人博士課程なんてものがあって、働きながら博士号を取れる制度が大学院によってはあります。
課程博士をずっと学生で取ろうしてストレートで進むと図のような年数になります。

 

ボクは理系の学生でしかも有機合成化学が専門なので、その領域に焦点を当てて解説しますね。

専門によっても生活スタイルが変わることが大きくあります。また、有機合成化学って何?っていう人のために後日説明する記事を書きますね。
(需要があるかどうかは分かりませんが)

 

大学4年生の時に研究室に所属します。ここでテーマをもらって先生や先輩に教わりながら研究をスタートします。大学4年生の1年間で研究が終わっても終わらなくても卒業はできます。ただし、発表ができるくらいまでには研究を終わらせないと、卒業研究発表でツライ思いをします。
卒業論文を書くかどうかは大学にも、研究室の方針にもよって違います。

大学を卒業したら次は大学院修士課程(博士前期課程ともいう)です。大学4年生の時に所属した研究室でそのまま続けてもいいし(A大学→A大学院)、他の大学院に行く人もいます(A大学→B大学院)。

ボクは他の大学院に行きました。研究テーマをもらって2年間(学部から引き続き同じ研究室の人は3年間)で、研究を最低でも一通り区切りがつくくらいまでに仕上げます。最後に修士論文発表をして、修士論文を書き上げて、修士を修了します。論文は大学の図書館に保存されるところが多いようです。

修士課程を修了したら次は博士課程(博士後期課程ともいう)です。修士から博士課程に入る時にあまり研究室を変えることはしません。

通常 → 修士+博士課程の5年間で博士論文の研究を完成させる。
通常じゃない → 博士課程のみで博士論文の研究を完成させる。

という違いが出てくるからです。ボクは修士→博士課程で研究室を変えてしまいました(´;ω;`)

博士課程を修了するには研究雑誌に何報かの研究を投稿し、採用されなければなりません。
研究雑誌に採用される本数は、大学院によって異なります。
ボクが出た大学院では、2報でした。

このようにして、研究雑誌に採用された研究をまとめて博士論文を作ります。博士論文発表、博士論文が大学院で認められると博士号の取得となります。
ちなみに博士論文は国立国会図書館に贈呈して保管してもらうのが一般的のようです。

通常、26歳(大学現役合格および留年なし)で、博士号を取れる計算になります。
途中指導教官がクビになる等の紆余曲折あってボクは32歳でやっと博士号を取得しました。

大学院生の生活

博士号を取るためにどんな生活をしているのか?
ボクは有機合成化学の研究室しか知りませんが、有機合成化学の研究室では

実験

の一色でした(;・∀・)

時代が許したので、目の離せない実験をしているときは、有機溶媒のにおいのする中でご飯を食べたりしていました(´;ω;`)

大学院に泊まることもしばしば・・・。

有機合成化学の研究室は朝が遅いところが多く、ひどいところではお昼をすぎないと来ない学生さんなんかもいました。

そんな中、ボクは朝7時には研究室について立ち上げ💡

それでも深夜0時前に帰ろうとすると、後輩から「あれっ?早いお帰りですね?」なんて嫌味を言われたりします。そんな後輩は朝遅いのにヽ(`Д´)ノプンプン

 

でも、当時の有機合成化学の研究室って夜遅いことが教授から評価を受けることも多かったのです。
朝型を貫きましたけど(笑)

っで、博士号って美味しいの?

博士ってお給料いいんでしょ?
少なくとも凡人であるボクが博士号を取った末路は

ぜんぜんっ!美味しくないですっ!(T-T)

冒頭の会話文でも出てきたように「免許証」みたいなものですので、それだけでは食べて行けません。

凡人のボクは博士号を取って就職しましたが、歳をとった分だけ不利に扱われることもしばしば(´;ω;`)

(あんなにがんばったのに・・・)

個人的な体験では、ひどい会社で直上の人が追い越されるのが怖くて、入社後2年間仕事をさせてもらえなかったこともあります。
もちろん、優秀な博士さんはしっかりしたところに就職して、しっかりと稼いでいらっしゃる方々も沢山います。

 

これを読んでいる博士号を取得しようかどうしようか悩んでいる学生さん。
「研究が好き」は大切な要因ですが、それだけをよりどころにせずに、
多角的に考えてください!
あなたは優秀な研究者ですか?凡人な研究者ですか?

今の日本で、日本の一般企業の研究職であれば、修士修了の方が需要ありますよ(外資の場合、話は少し異なる)。
博士号が欲しい場合は「社会人博士課程」が稼ぎ口を確保できて個人的にはお勧めです。
(仕事をしながらの研究は大変にしているのを見てきていますけどね。)

 

博士号がどんなものかを「知る」ことから始めて、最大の資本である「若さ」を納得のいく選択ができるようにしてくださいね。

 

コメント

  1. bokupapa2 より:

    こんばんは
    bokupapa2です
    昔、司馬遼太郎先生の作品で、9ページ?くらいの論文で、満場一致で博士になった天才の話が有りましたね。明治期のお話でしょうが、天才ってすげーなって思います。あと〇〇金属で働いていた中卒の人も確か満場一致で博士になったような記憶が・・・

    僕は高卒で満場一致で嫌われています(爆笑)

    • ゆうき より:

      bokupapa2さん
      コメントありがとうございます(*’▽’)

      いつの時代にも天才っていますよね。

      聞いた話で確認は取れていませんが、
      青色発光ダイオードの中村修二先生は青色発光ダイオードが完成したときの
      学会発表は、会場が暗くなってダイオードにスイッチを入れただけの発表だったようです。

      これ以上効果的な発表もありませんね(;^_^A

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